あけましておめでとうございます。
正月休みを長めに取り、休み初日の朝に帰省しつつ、そこからずっと実家でゆっくり休養をとっていました。
今年は正月もゆったりしたもので、休み中のほとんどを引きこもって何もしないという体たらくぶり。
それはさておき、今回の帰省で驚いたのがお袋がインターネットで普通にショッピングをしていたのを目撃したこと。
まさに「あのお袋がインターネット時代」である。
うちのお袋はPCといったデジタル機器には本当に興味を示さない人で、インターネットもそういう世界があることは俺を通して認知していたようだけれど、そういうのをやりたいというようなことを少なくとも俺は聞いたことが無かった。
そもそも自分の趣味に忙しいし、機械音痴というほどでもないにしろ、機械に強くはないこともあって、俺からしてみたらインターネットを使う姿なんていうのを想像できなかった。
去年の盆に帰省した際に、親父が自宅用のPCを買いたいとのことだったので、安価なデスクトップPCの購入と設置・設定を俺がしていた程度なのだけれど、今回帰省してみたらそのPCであのお袋が自分でインターネットをし、趣味用の用品をごっそりショッピングしていた。
首都圏に住んでいれば趣味用の用品を店舗で購入するのはあまり難しくはないのだけれど、地方になるとその手の買い物はいきなり厳しくなる。
そうなると通販に頼らざるを得なくなるのだけれど、雑誌等の広告からだけでは、広告を出したお店がどのような製品を扱っているのかが今ひとつわかりにくかったようだ。
お袋の購入物の中心が布なので、わりと入れ替わりも激しい上、種類も非常に多いために小さい紙面上の広告では全種類の網羅など期待できない。
どうも店舗ごとに買える布の種類や傾向にかなり差があるらしく、かつお店が自前で企画した布なんてのも多いみたいで、近隣の布の扱いのあるお店に取り寄せというわけにもいかないようだった。
その点インターネットならば、雑誌に広告を出せるくらいのお店ならば通販用のサイトがあるし(驚いたことに楽天とかではなく、自前でショッピングサイトを構築していたところが多いようだ。楽天などが一般的になる前からショップを開設していたのかもしれない。)、サイトなら写真もあり雰囲気もつかめるために購入をしやすいというのもあったようだ。
まあ、デジカメ写真+PCのディスプレイなので実物と色合いや雰囲気がちょっと異なり、手元に届いてみてから失敗したなーと思うことはあったようだが、それを含めて楽しんでいるようだ。
この話から俺が思ったのは3点。
1点目は、実は携帯電話って、デジタル機械を重用しない人をデジタルデバイドからかなり救っているのではないかということ。
うちのお袋も携帯電話のメールをするが、その経験が無ければPCを触ってみようとは思わなかったと思う。
もちろん携帯電話を触るけどPCは触らないって人にとっても、PCも携帯も使わないという人に比べれば触れられる情報量は圧倒的に多い。そして、携帯電話はたいていの人が使用している。
PC中心のインターネット世界に住んでいたり、そこを中心に物事を考えていると、デジタルデバイドをなくしているのは携帯電話であるということを分かっていても意外と見落とすのではないかと思う。
2点目は、普段デジタル機器に触らない人にとって、Windowsなんてのは分かりにくいものだし(Windowsというよりもコンピュータの作法そのものが分かりにくいものだ)、インターネットを始める敷居も高いということ。
「インターネット(Webのこと)をするのにどうしてあの青いくるっとしたの(IEのアイコンのこと)を押す(マウスでクリックすること)の?」と聞かれて、合理的な答えはできない。
Webとブラウザという概念の説明と、ブラウザにはいくつかの種類があって、その1つがIEで、IEのアイコンが青いくるっとしたのである、という説明はできても、単純にWebを利用したいだけならばそんなのはどうでもいい情報である。
かといって、「その青いくるっとしたのを押しておけばインターネットができるから」という説明をすると、納得はしてもらえるけど理解はしてもらえない。
そして理解しないことというのはわりと忘れるようで、場合によっては何度も同じことを聞かれる。
それならばむしろ、WebならWeb、メールならメールというわかりやすいアイコンを作って、それをクリックすればWebなりメールなりができる方が人に優しいのではないかと思う。
(そういう意味ではChromeでGmailアイコンを作成できるのは、わかりやすくていいのかもしれない。Gmailよりも「メール」にした方がいいような気もするけれど。)
そういう意味ではGoogle Chrome OSのようなインターネットに限定した環境を用意するというのは、ユーザビリティ的にありなのかもしれない。
3点目は、世界の大半はWeb 1.0だということ。
Web 2.0の定義がはっきりしないので、Web 1.0がなにかというのも厳密に定義はできないのだけれど。
言葉にはしがたいのだけれど、なんというかWeb 2.0や「あちら側」みたいな感覚で一般の人はネットをとらえていないというか。
当然といえば当然のことなのかもしれないけれど、これもPC中心のインターネット世界に住んでいいると意外と見落とすのではないかと思う。
こうなんというか、インターネットを利用した方がいい生活が送れるんじゃないかという人でも、まだまだネットに触れていない人は多いのかもしれない。
それに対して、デジタル機器を触らない人にとってPCはわかりにくいし、インターネットもやはりわかりにくいところがある。
その点携帯電話は相当がんばっているし、PCに比べて使用している人も圧倒的に多いのが事実である。PCの上で生きていると忘れがちだけど。
